ASRock Desk Mini 310 その3 構成検討と組立準備

ASRock Desk Mini 310 その3

組み立ての準備

仕様を確認したら次は構成を検討し組み立てていきます。

パッケージ内容

パッケージに含まれるのは

1台 Desk Mini310 本体
1台 ACアダプタ
2本 SATAケーブル
1冊 簡易組立説明書
1枚 ドライバDVD
1枚 CE・FCCなどの適合規格に関するステッカー 1枚

となります。
当方仕入れ分はACアダプタにはAcBelのADC027が使われていました。
19V6.32A出力、100~240Vのユニバーサル入力対応で、国内正規代理店を経由して販売される分についてはアース端子が独立した2ピンタイプの電源ケーブルが同梱されます。
ちなみに18年4月製造品でした。

使用パーツの選定

Desk Mini 310に組み込めるのは

第8世代intel Core i系CPU

2.5インチ7mm厚SSDまたはHDD(SATA3接続)
M.2 SSD(NVMeまたはSATA3接続)
DDR4 SO-DIMM

M.2無線アダプタ

などで、ビデオカードサウンドカードなどの拡張カードを取り付けるための汎用のPCIe拡張スロットはありません。

このため、構成検討の際には

・CPUの速度・コア数
・ストレージとメモリの速度と容量
・無線機能が必要かどうか
・OSをどうするか(Windows10かLinuxか)

程度を決めればよく、非常にシンプルです。
Windowsに関してはWindows10のみのサポートとなり、旧製品であるWindows7/8.1などはサポートされません。
機能拡張についてもMIDI音源やTVチューナーなどを使う場合にはUSB接続のものを組み合わせることになります。

選定したパーツ

今回はDTM用途を想定し(主に手持ち資源の都合で)

CPU Core i3-8100
SSD Samsung SM961 1TB (NVMe SSD) *1
SSD 東芝HG3 480GB (SATA3 SSD) *2
RAM DDR4-2400 16GB *2

という構成に802.11ac (wave2)対応のM.2無線アダプタとそれ用のアンテナキットを追加してゆきます。

CPU
Core i3-8100は第8世代Core i CPUの中では最下位の製品ですが、4コア・3.6GHz・6MBキャッシュと旧世代CPUの上位製品に負けないスペックを誇ります。
これで性能が足らない場合は6コア12スレッドのCore i7-8700までのアップグレードが可能です。

SSDが3台あるのは OS起動用・スクラッチ領域・データ領域 に分けて使うためです。
普通に使う分にはM.2の大容量SSDを1発、というのもアリだと思います。

メモリ
メモリはいきなり前項で書いていることをひっくり返すようにクロックを抑えた製品を載せていますが、この用途の場合dGPUの負荷はそれほど高くない一方で容量こそ正義、といった面があるため2400MHz製品で容量上限いっぱいまで搭載します。
もちろん、コストを気にせずに組めるのでしたら2666MHz製品で32GB搭載するほうがパフォーマンスは向上しますし、ここまでの容量が必要なければDDR4-2666の8GB*2という構成が正解でしょう。

無線
無線機能は本機の場合ほぼ必須と言っても良いように思います。
何しろUSBのポートが限られている上、入出力デバイスBluetoothが使えれば選択肢が大きく広がるからです。
今回はintel Wireless-AC9260NGW(vPro非対応版)を搭載し、802.11ac(wave2)とBluetooth5.0をまとめて搭載します。
(現時点で9560NGWは未入荷のため、入荷次第換装予定です)

他にintel Wireless-AC18260NGWなどを選べばWiGig構成にすることも可能かと思われます。


続きます。