■簡単工作■M.2のアンテナケーブルの固定

M.2無線カードで何が一番面倒かといえばアンテナケーブルの取り付けです。
いやまあ慣れてしまえばサクサクいけるんですが、はじめて対峙したら爪楊枝一本でエーブリエタースを倒せと言われているような絶望感があるとかどうとか。

まあ、2mmくらいしかないですからね、この端子。

そこで当店では「うん、自分で出来る気がしない♪」という方向けにあらかじめケーブルを取り付けてお届けするサービスも行っております。

その場合、単品の9260NGW/9560NGWとご希望の長さのケーブルとをセットでお買い求めいただき、ご購入履歴ページから「コネクタ組み立て希望」とお知らせください。
この際「Amazon出荷センターから発送されます」となっているほうは既にAmazonに納品済みのものがお近くのAmazon倉庫から送られますので、「4th Quadrantが発送」となっているほうをお選びくださいますようご注意ください。

そうして取り付けを行ったのがコチラ。
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この例ではDeskmini向けに20cmケーブルを組みつけ後、BOSCHホットボンドで固定しています。
※ご注意・メーカー推奨の固定方法ではありません。メーカー保証の受けられる製品ではやらないほうがよろしいかと。

もう少し寄ってみるとこんな感じ。
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この画像ですとシールドやネジ固定部に樹脂がはみ出しているように見えなくもないですが、実際に固定する際にはマスキングテープで周辺を養生し、ほんの少量のホットボンドを垂らした後、金属ヘラなどで押さえて表面を平らにすると若干見栄えがマシに。
というかDeskminiの場合はM.2SSDと2階建てになるため、平らにしておかないとそちらに干渉する可能性もあるので要注意。
ケーブルの取り付け角度はもっとカードに対してバーチカルでもホリゾンタルでも良いんですが、ある程度ケーブルと基板の間に樹脂が回るようにと考えるとやはり0度から45度くらいが良いでしょう。

BOSCHのボンドはしっかり固定出来る割に、あとあとケーブル長を変えたいなどの場合にも糊残りせず、綺麗に剥がせるのでお勧めです。

ホットボンド、100円ショップにもありますけどね。やはり樹脂自体の質が全然違うんです。
後々のことを考えなければそういうのでも良いんですが、まあ当店では100均ホットボンドはこの用途にはお勧め出来ません。
BOSCHホットボンドは硬すぎず柔らかすぎずのため、端子の内部への浸入もほぼありません。
あとついでに当店で使っている機種はUSB充電式のため、AC電源のものと比べて圧倒的に取り回しが楽。
確かに100均のと比べたら10倍以上の値札がついてますが、頻繁に使うなら絶対こっちです。
Made in Romaniaだし。

で、ご自身で取り付ける場合には
1・いったんM.2無線カードをマザーボードに搭載するか、平らなテーブルにマスキングテープなどで固定
2・アンテナケーブルの端子を出来るだけカードに対し鉛直方向で挿入
3・カードを一度マザーから外し、アンテナケーブルの外部端子側をマザーボードやPCケースのアンテナ固定部に取り付け
4・ケーブルに過度の負荷がかからないようにうまいこと捌きながらM.2無線カードを(再度)マザーボードに搭載

…といった手順がお勧めです。

二度手間だろ、と思われるでしょうが、M.2のアンテナ端子はあまり強く嵌合しているわけじゃないので、結局のところ極力M.2カード側の端子部に負担が少ない状態にして取り付けていないとそのうち外れてしまったり、断線してしまうなどのトラブルになることがあります。

アンテナケーブルをアンテナ固定部に取り付ける際には8mmのナットドライバーがあると組み立てが簡単です。
当店ではHOZANのD-840-8を使っています。

といったあたりでまた次回。