ケーブル製作

特注ケーブルの製作。

今回のものは富士通PRIMERGY TX1310M3向けのSATAケーブル。
ATX12Vと同形状のラッチ付き端子からSATA電源へ。

PRIMERGY TX1310M3には3.5インチHDDベイがボトム2基、フロント2基の計4基用意されていますが、このうちフロントの2基分はかなりCPUクーラーやメモリスロットにギリッギリの設計です。

HDDがボトムの2台で済む場合、フロントのHDDケージを取り外してしまえばより大型のCPUクーラーが使えるのですが、フロント側の電源線は全て数珠繋ぎ(一筆書き)かつSASベイ用の設計。
信号線、電源線がひとまとめになっています。

HDDケージを撤去しても配線をそのままにすると正直邪魔で、なかなかシュールな見栄えになってしまいます。

そこで、フロント3.5インチベイを取り外し、9.5mm光学ベイ、5インチベイのみとするためのケーブルを製作します。

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…舌の根も乾かぬうちに計画変更。
とりあえず5インチベイだけ使えれば良いかな、ってことでケーブル端にSATA電源コネクタを。
冷静に考えて光学ドライブほとんど使わないし、起動ドライブはM.2を使えば9.5mmベイも不要かなと。

9.5mmベイを使う場合、ケーブルの途中にSATA電源コネクタを追加の上、SATA電源コネクタからスリムSATA電源コネクタにする変換ケーブルを使用します。
実用的にも5インチドライブと電源ユニットの間が(搭載するドライブにもよるんですが)2cmほどしかないため、ストレートコネクタは使いづらいんです。
であれば9.5mmベイへの取り出しの方を中間に持ってきて少し長くしたら良いじゃない、と。
(※9.5mmベイも専用コネクタがついているので、撤去する必要があります)

TX1310M3マザーボード側(ATX12Vコネクタ形状)はラッチのある側が5Vペア、ない側が12Vペアです。

これにより、もともとは70mmファンを搭載しているCPUクーラーをより大型のものへ換装可能となりました。
今回はNEC Express5800/S70系から追いはぎしたものを使っていますが、筐体幅的には虎徹MarkIIあたりまでは入るんじゃないですかね。
ま、もともとあまり高速なCPUは載らないので、もともとのクーラーで十分ではあるんです。十分静かだし。
ただ今となっては70mmだの80mmだのより120mmファンの方が入手性も良いんで、長期に使うなら交換のメリットはありそうです。

この手のケーブルは工具さえ揃っていれば自作してしまうのが安上がりなのですが数本作るために工具買うのもな、という場合、製作委託もお受けしております。ケーブル色は在庫品の範囲でご指定可能です。
BELDENあたりの線材でオーディオ用のケーブルも作ってますのでよろしければ。