褪色?もともと?/Roland A-33 GS MIDI コントローラ

Roland A-33。Roland EuropeのMIDI鍵盤です。イタリア製造、鍵盤自体はFatarかな。
4台あったうちの残り2台なんですが、綺麗な方から出していったら最後の一台の白鍵が夏の浜辺にでも置いてたの?という色。そういやうちに来た時からこんな色だったわ。

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むしろここまで均一に染まるとコレはコレな気もしますね。(左のもA-33です。こちらもそれなりに褪色してます)
どちらも入力部全鍵・操作部スイッチ全て問題なく動作していますが、色の濃い方は白鍵(…て言っていいんだよね、この色でも)が1キー割れてしまっているのです。

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で、キーを押し下げてみるとこんな感じ。

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白鍵の色、日焼けなのか元々この色の鍵盤に差し替えられていたのか不明なんですが、うちにきたときからだいたいこの色。
直接光が当たらない部分もほぼこの色味なので、バリエーション機かカスタム品だったりするんでしょうか。
銘板記載のシリアルナンバーも通常のアイボリー鍵盤のものはこれまで全てBMxxxxx、色の濃い方はZJxxxxxと異なります。
上部3mmほどとその下で多少色味が変わりますので、褪色してるのは確かですが。
どこかからキーを調達は出来るだろうけど、この程度なら修復で済ませた方が良さそうかなあ。
(染色してもこの色味に合わせられる気がしませんし)

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本機の操作部はGS音源に対応しているため、Roland SC-88Proなどと接続するのに好都合。
というかJV-90から音源を省いたもの、と言った方が良いのかな。もちろん?シーケンサなども持ちません。
本機は006Pまたは単3乾電池6本でも動作し、ステージ演奏にも耐える設計でした。しかも結構弾き心地の良い鍵盤なのに7.7Kgと軽量なので重宝しました。
(ちなみに音源入りのJV90は9.9Kg、現行のJUNO-DS76は6.9Kg。軽くなりましたね)
今の製品だとコントローラ部の機能が増えた分、奥行浅い機種がないんですよね。

今のMIDIコントローラではキーに任意の機能を割り当て可能なアサイナブルコントローラを持つのが一般的ですが、本機の年代にはまだそうした発想は出てきていません。

ローランドは旧機種の取扱説明書をPDFで置いてくれているので今でも参照可能です。
日本版:

欧州版(英独仏伊):

厳密な発売年の資料が見つからないのですが、取扱説明書を見ると発行が97年7月。
優に20年選手です。(上記欧州版は途中改版されたようで99年とあります)
後継機のA-37は筐体色が銀系に、コントロール部がGM向けになってしまったため、GSで黒字にオレンジのアクセントじゃないと!という方はこちらを好んだようです。
もうさすがに使っている人はそう多くなさそうですが、Amazonに出品しとくとたまーに売れるんですよねえ。
当店では古い電子楽器の整備や買取り、非動作品のお引き取りもお受けしております。
よろしければ捨ててしまう前に一度ご相談を。

Roland A-37の新古品の在庫も2台あります)