47キーしかないコンパクトキーボード・VORTEX CORE

新しい変態キーボードを入手。

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Vortex CORE 47-Key。なんかイイ感じの箱に入って届きました。

出来る限りコンパクトで、なおかつ全部のキーをカスタマイズ出来て、メカニカルキースイッチで、なんなら軸も選び放題。そんなある意味夢のキーボードがこちらになります。クラウドファンディングを経て市販化。
「あー、Amazon.comで取り扱い始まってるなー、買うかー」とカートに入れておいたんですが、まさかの国内代理店がついての流通がスタート。

軸はCherryMX、茶・赤・青・クリアの4種。今回はJustMyShop(一太郎ジャストシステム直販サイト)で茶軸だけやたらポイントが大量についたので茶軸を。
VORTEX直販だと$129~134ドル(Amazon.comならもう少し安い)のため、国内価格はかなり頑張ってると思うんですよね。
アーキサイトさん儲けあるのかな。

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このクラシカルな色味がなんとも言えない味。付属品はMicroUSB-BタイプのUSBケーブル、国内版(アーキサイト取り扱い)には日本語のユーザーマニュアルが添付されます。

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(この画像はVORTEX公式のMassDropから拝借しています。当方所有個体とはキースイッチの外装色が異なります)

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(この画像はアーキサイトのCORE紹介ページから拝借しています。うちのはこちらのスイッチ外装)

筐体はCNCによるアルミ。アノダイズ(≒アルマイト)が施してあるのでちょっとびっくりするくらい綺麗。
横からキースイッチが見えるのはまあそういうデザイン思想ということで。最近流行りですよね。
ついでにキートップの印字は昇華印刷です。複合操作で入力する文字・機能は組み合わせによって印字色が違うのでどれとどれを押せばいいかわかりやすくなってます。

大きさの比較。

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数字段がバッサリ&記号や機能キーががっつり複合入力になっている上にいわゆるトップ外装がないため、A4半分サイズのHHKBより更にコンパクトですね。
数字的には幅247・奥行76mm。

キー配置などは公式サイトからマニュアルがダウンロード出来ますのでそちらもご参照を。

日本語版
英語版

ついでにファームウェアなども公式サイトから。執筆時点ではV1.04.03が最新かな。初期ファームの場合スペースキーの左右独立設定が出来ないので、買って一通り動作を確認したらさくっと更新がお勧めです。


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PCとの接続はMicroUSB-B。USBハブなどはないシンプルな接続。

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横から。まあキータッチはよくある茶軸ですが、キートップがそこそこ厚みのあるPBT(ポリブチレンテレフタレート樹脂)製DSA(Medium Profile, Spherical Top, Non-sculptured)。標準のキートップはすべての段のキーが同じ高さ。リフトアップ機構もありません。

キースイッチの違いももちろんですが、HHKBのシリンドリカルステップスカルプチャとは結構操作感が違います。ノートPCに慣れた方にはこちらのほうが馴染みやすい、かな?

ちなみに記号や特殊操作キーはFn・Fn1・Pnの3つのキーとの複合操作で入力します。
この配置がHHKBとは結構違っているため、慣れるまでは多少の時間がかかるかもしれません。
もっとも、カーソル操作がIJKLだったり、数字(と数字キーに割り当てられている記号群)がASD段でほぼホームポジションから手を離さずに済むなど、これはこれでよく考えられた設計だと感じます。
欲を言えば複合キーをフットペダル操作で出来たら…ってずっと同じこと言ってますね、わたし。

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左右に2分割されたスペースキーは左が1.5キー幅、右が2.75キー幅で、右のみ支持が入ります。
この左右スペースキーを含め、すべてのキーはリプログラムが可能。

加えてなにも複合キーを同時押ししないレイヤー0以外のレイヤー1・2・3については更に32文字までのマクロも登録できるため、例えばExcelやオンラインゲームの操作マクロを1キーにまとめたり、「いつもお世話になっております」等々の定型文を登録したり…は、まあIMEのほうでも良いんですけど、そういうことも可能です。

ほぼB割れといっていい分割位置なので、親指シフト的な使い方も狙えるかな。
レイヤー0のプログラムは出来ないため、IMEというか親指シフトエミュレータやキーボードドライバ側で設定する必要はあります。

P/Lの横が2キー少ないので後退・取消をどこに割り当てる?とか、/?が複合なため物理キーが足らず、「ぉ」の入力どうすんのよ、など多少の問題はあるのですが、そこらへんはまあ知恵と勇気と慣れで。
私は後退・エンター・シフトあたりはOlympusのフットペダルでやってます。

右スペースキーを1.5キー幅にしてFnとの間にもう1キーあったらもっと良かったんですけどね。まあ贅沢か。

…と、ここまで書いておいてなんなんですが、わたしは割とどんな変態配列でもさくっと慣れちゃうほうなので今のところプログラム機能は全然使ってません。何か間違いがあったらご指摘ください。

redditに挙がっていたPnとFn1の入れ替えだけやるかどうするか…といったところでしょうか。

/* ここから引用
You can swap Fn1 with PN. Here is what I did (I have upgraded firmware).
1. Press Fn + L1 (to change active layer). 
2. Press and hold Pn + L_Shift until light between spacebars starts blinking. 
3. Pres Fn1. Light between spacebars will shut down and you will see the light of your current layer. 
Let me know if that solved your problem :).
引用ここまで */

まずファームウェアを更新しておく
1.アクティブレイヤーを切り替え
2.Pnと左シフトをLED点滅が始まるまで押す
3.Fn1を押す

ケーブルは必要なものの、メカニカルで400gというのは相当に軽い部類に入り、持ち歩きの邪魔にもなりません。
もう少し配列になれて実用になりそうならクリア軸のものも買い足そうと思ってます。


2018/05/23追記。たまにリアルで聞かれてたんでIMEの切り替え方法。Alt+Fn1+ESCです。
PnとFn1を入れ替えておくと左手だけでIMEのオンオフが出来て便利っちゃー便利ですが、まあそんなもんフットペダルでやれば解決ですね(暴論)。