黒鼓その3・構成検討②

黒鼓で作る円筒PC。
マザーボードにDH61AGを使うため、電源はACアダプタを利用することになります。

このため、消費電力を検討します。
メモリはPC3L-12800の8GBが1本あたりおよそ5W、2本で10W。
低電圧版(1.35V)ではなく1.5V版を使う場合13Wほど必要です。
SSDはUltraIIのmSATA512GBのものが3.3V2A、2.5インチ960GBのものが5V1.6A。計14.6W。
WD Blackが5V0.52A・12V0.63Aの計10.16W。
ストレージがどれもこれも大喰らいのため、ここまででおよそ35W必要になる計算。
SSDが低消費電力なんてのは現時点では小容量(&低速)品だけの話です。
高級機もまだどちらかというと力こそパワー的な製品が多いので省電力に振っているものは少ないし。

CPUはひとまずTDPで見ておくとして45W。

問題は本機がほぼ拡張を外部接続に頼る点です。
Powered eSATAやPowered USBは今となってはほぼ使うことがありませんから検討から除外しても、USB2.0が6ポートで15W、USB3.0が2ポートで5V0.9A*2の9W。フルにバスパワー機器を接続した場合は5V系に24Wの余裕が必要です。

この時点でも104Wとなって90W級のACアダプタではオーバーワーク確定です。

しかもこの時点ではマザーボードと冷却ファンの消費電力が計算に入ってません。
マザーボードについては実際に組んでみて考えることにしますが、冷却ファンはGELID solutionsのSilent12PWMに交換します。これで12V0.18A*3、6.48W。

実際にはバスパワーで繋ぐものはドングルやUSBメモリくらいで、外付けHDDなどはセルフパワーのものを使うように徹底すれば良いのですが、念には念を入れておくことにします。
ACアダプタにはDELLワークステーションPA-4Eファミリの130W版、DA-130PE1-00を用意しました。

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これでマザーボードが20Wくらいまでは使っても大丈夫。
H61チップセットは6.1Wの公称消費電力、USB3.0コントローラのμ720200Aが同じく公称1.0Wなので、まず問題はないでしょう。
繋ぎっぱなしにするようなUSB機器は改めて消費電力を計測し、必要に応じてセルフパワーのHUBを使うようにします。

フルロードが5分以上続くようなら考えないといけませんが、そもそもそういう用途向けのものをACアダプタで作ろうとするのが間違いです。