黒鼓その10・拡張スロットの歪み

黒鼓にはロープロファイルの拡張の口が1本用意されていて、マザーボード側にスロットがあれば拡張カードを1枚利用可能です。

…ちゃんと取り付けられれば。

まず、先述したように明らかに設計ミスがあり、バックパネルと天板の冷却ファンが干渉します。
このため冷却ファンのフレームの加工が必要です。数ミリ切りとる程度のことですので、これはまあ良いのですが、そもそもフレーム自体も歪になっているものが多く、ある程度は力任せに曲げる覚悟が必要です。

ひとまずぐいっと押しながらカードをネジ止めしてみたのがコチラ。
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ブラケット、思い切り曲がってるじゃん…。
仕方ないので一度取り外します。

この筐体、拡張スロット部分がロクに目視出来ないんですよね。
使っているCPUクーラーが大きすぎるという話もありますが、拡張カードの端子がきちんとスロットに入っているか、曲がっていないかの確認をするためには黒鼓を持ち上げてナナメから覗きこむ、ファイバースコープを差し入れる…などの小技が必要です。例えブラケットの高さは問題なく取り付けられているように見えても、端子がきちんとマザーボードのソケットに入っていなければ何の意味もありません。
そこまでしなくても良い筐体に当たった方、おめでとうございます。うちのは5台開けてみて5台ともそんな調子でス。

PC/AT互換機の時代からマザーボードと筐体のあわせが微妙な場合、マザーのネジ止め時にビミョーに前後させて調整…なんて技がありますが、2016年に入ってまだそんなテクを使う羽目になるとは思いませんでした。

特によくわからないノーブランドの拡張カードだとブラケットの精度もロクでもないことがあり、両方重なるとどうにもならず…これを俗に「相性」と…結局、各社がどれだけ丁寧な仕事をしているか、ですよね、このあたりは。

今回は当初intel SSD750を組み込むつもりでしたが、如何せん物理的にどうにもならないレベルだったため、ブラケットを加工しても惜しくないM.2SSDアダプタを組み込みました。

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M.2SSDを拡張スロットに取り付けた場合、トップのファンでダイレクトに冷却出来るのは黒鼓の構造の数少ない利点です。