LRDIMM メモリを買い足しました。

※6月10日追記:結局その後4枚買い足して512GBになりました。
こうなると2ソケットのマザーに交換したくなる。EPYCいこうかなあ。

だいぶ間があいて…と思ったら今年に入って初更新。
たいしたこと書いてないのにちょいちょいご覧いただいている方もおられるようでありがとうございます。

さて、1モジュール64GBのものの新品が安く出ていたのでついつい衝動的に購入してしまいました。
購入したのはKingston製のLRDIMM、KSM24LQ4/64HMI。多分どこかで放出があったんでしょうね。

SK Hynix M Die with IDT (Server Premier) インテル認証取得のもので、4枚買ったので都合256GB
既設の32GB4枚に足して384GB。

前々からうちは割とメモリについてはガン積みする派、というかスロットは空いてたら埋めとけ派なんですよね。
モダンOSをGUIで使うなら、普通に変える程度の容量のメインメモリはいくらあっても邪魔にはなりませんし。

あとアレですよ。売ってたら欲しくなるよね。てへ。

現在のx86系PCの基礎となったIBM PC、中でも決定打となったIBM PC/ATは標準メモリ容量は256KB、最大で
16MB(ついでに書くと初代IBM PCは最大で256KB)でした。
1GBは1000MB(または1024MB)、1MBは1000KB(または1024KB)ですから、256GBといったらPC/ATの搭載メモリの1,000,000倍。

100万倍。強化改造後の鉄腕アトムか。384GBだと150万倍です。うひ。

ホントは8枚全部入れ替えたかったけど、まあこれ以上は買えません。
安くなってても絶対的な支払額としてはけして安くないですからね。

そのほかマルチギガビットイーサのスイッチを買い足したりNICを買い足したり、2TBのSSDを結構な数買ったりiPadPro12.9を買ったりとだいぶ散財したため、しばらく食事は塩パスタfeat酢キャベツです。

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左がこれまで使っていた1モジュール32GB・DDR4-2133(PC-17000)のもの、右が新しく購入した1モジュール64GB・DDR4-2400(PC4-19200)のもの。

DDR3世代でもそうだったけど、整然とメモリチップが整列している32GB、ある意味整然と並んでいる64GB。

混載できるとは思いますが、とりあえず新モジュールのみでMemtest中。
あれですね、これだけ載せるとinitからOS起動しきるまでにFDDベースで使うMSXView並みの時間がかかります。SuperMicroだからってのもありますが。

これだけあれば何やってもswapなんかしないだろうな、とかうっかり口にすると全域使いつぶそうとするやつが絶対出てくるんだよな…。

ちなみにPassmark Memtest86を2周回すのにかかる時間は…

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DDR3世代では気絶せずにまともな値段で買えるのは8GBモジュール*12の96GBで精一杯でしたが、なんなく3桁GB積めるようになったのは良い時代ですねえ。
まあ今メモリ全般に安くはないですが、64KB拡張RAMカートリッジだの768KB拡張メモリマッパだの買ってたりDIPのPSRAMを生チップで買ってきてはんだ付けしてた中年にとってはもう「あらお安いのね、この棚のここからここまでいただける?」てなもんです。

…嘘ですごめんなさい、そんなに買えません。
レトロPC警察の方、とっておきのヤクい画像を代わりに差し上げますんで逮捕は勘弁してください。
(うちはMSXブログであるということをたまには主張しておくべきと脅されました)

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へへ…見た目はよくありやせんし、本格的なレア加減でいったらそりゃPhilipsのとか、Victor HC-95/90やNationalFS-5500の専用モジュールには敵いませんや。でもね旦那、見てくださいよ、中身はピカピカでさあ…。


え、この程度別にレアじゃない。仕方ありませんね。じゃあコレはいかがです?

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SONYやNationalのだったらたくさん出回ってます。CASIOもまあまあ見かけます。
こいつは今は亡き三洋製ですぜ。
左のはブラジル製だったかな、4MBメモリマッパ。フランスの方にいただきました。
ASCIIのものですら当時はすげえ!と思ったものだけど、LPEはついに部品は裏のひとつとあわせ4つだけに。
技術の進歩はずっと続くと信じた時代でございます。

関係ないような閑話休題

故・岩田聡氏(HAL研究所任天堂社長)はその昔、自社が開発した8bit機向けのGUI環境、HALNOTEについて批判された際にこう嘯いたと伝えられます。「HALNOTEはダメなわけじゃない、ただ遅いだけだ」と。現にCPUが高速化してメモリもふんだんに(あくまでMSX的な世界の中でですが)使えるようになるとHALNOTEの強化版であるMSXViewは格段に速くなりましたからね。
やっぱメモリ容量と動作速度(クロックとか並列化とか手法は数あれど)は正義ですよ、正義。

別に普通のコンシューマ向けPCに384GB積めとまでは言いませんが、Windows10をインストールしてるのにいまだに4GBだの2GBだのしか積んでない製品や旧版Androidに1GBしか積んでない「スマートフォン」を「お買い得!」とか言ってなんも知らん年寄りに売りつけるベンダー・量販店の連中はみんなくたばっちゃえばいいのに。

ちなみにMSXシリーズの最終世代、MSXturboR(※)や、MSX2世代機でも映像編集向けを謳う高級機は標準で256KBのメモリマッパを搭載していました。

というわけで、なんとなく256という数字にノスタルジックになりがちなおっさんの戯言。


このあとめちゃくちゃ端子磨いた。


なお、今からMSXのメモリマッパをお求めの向きにはクラシックPC救済委員会様が16MBのものを頒布されてます。すごいねえ。

※・MSXturboRはFS-A1STが256KB、後継かつ最終製品となったFS-A1GTで512MBを標準搭載していました。
STも空きソケットにメモリを足せば512KBに出来たので、ゴリゴリに使われた個体だと結構改造されたものがあります。

ついでなんで書くとコンシューマ向けとして初の標準でGUIを備えたコンピュータ、Macintoshでもある程度実用的に使えるようになるのは2代目のMacintosh512Kから。
実際にはMacはメモリ積めば積むほど快適になったんで、「PCのメモリは将来的にも640KBで十分だろう」と言っちゃったビル・ゲイツ氏はGUI搭載のWindows搭載PCが出たころさんざん揶揄されてましたね。

ま、ポジショントークもあったでしょうし、未来のことなんてそうそう当たったら逆に困るよね。