MSXやゲーム機のROMカートリッジのバッテリ交換

当方出品物でSRAM保持用のバッテリが内蔵されているカートリッジ・ゲームカセットの場合、基本的には既にバッテリの残量はないものとして出品しています。
 
…というか実際20年以上経っているものがほとんどなので実際消えてます。
ゲーム自体はそのままでも楽しめますが、RPGなどはデータをセーブ出来ないとなかなか手ごわいものもありますね。
 
となればバッテリを交換するしかありません。
バッテリバックアップ機能のあるカートリッジをご落札いただいた場合お送りする前にバッテリを交換することも出来ます。
 
外殻がネジ留め、電池がソケットで取り付けられているものは外殻を開けるだけなのでバッテリ代のみで済みますが、ほとんどのものは電池が基板に直接ハンダ付けされており、交換にはちょっとした作業が発生します。
 
まあ、外殻開けるだけ、の開けるだけがそもそもメンドクサイものも結構あるんですけどね。
コナミのカートリッジとか。なんでコナミ全部爪で嵌め殺しにするん?
 
ここ最近の出品分ですとMSX用のFM PACはCR2025、MSX-WRITEIIはCR2032が使われており、FM PACはハンダ付け、WRITEIIはソケットになっていました。
 
お引渡し前にこちらで電池を交換してお送りする場合は
・ハンダ付けされた古い電池の取り外し
・ソケット化
・おまけで端子の洗浄
を行った場合で落札価額+1,500円(部品代込)、作業及び動作確認で発送まで+3日です。
 
元々取り付けられていた電池の足の位置にぴったりソケットがくればいいのですが、多くの場合は端子からソケットまで延長配線することになります。
 
コナミのカートリッジをはじめとした嵌め殺しになっているものの場合、爪は全部折れて届くとお考えください。
手先の器用さと力の加減はどうも別会計になっているようです。
コナミカートリッジを爪を折らずに開けられる人はすごいと思います。
 
イメージ 1
ソケットに取り付けて使う通常のリチウム電池
イメージ 2
基板実装用の足つきリチウム電池。いずれもPanasonic
 
 
で、ここでちょっとおどかすような話をひとつ。
 
もちろん作業そのものは部材と道具があればご自身でも出来ると思います。
ネットで検索すると古いゲームカセットのバッテリ交換のブログなどが結構見つかりますから、参考になる情報はいくらでも手に入るでしょう。
が、ご注意いただきたいことが一点。
 
一般的なリチウム電池は耐熱設計温度が80℃、Panasonicの新型高耐熱BRでも125℃です。
一方ハンダの融解温度は220~260℃程度。
コイン電池はサイズも小さく、あっという間に熱が伝播して軽く150℃以上過熱されることになります。
過熱して限界を超えるとどうなるかというと、爆発します。いやホントに。
 
「直接ハンダ付けしたよ!」という無邪気なブログもいくつか見受けますが、その人は運が良かっただけです。
そもそも耐熱温度は使用可能な環境温度がここまで、という温度ですので、急加熱された場合の保証ではありません。
火傷したり、下手したら失明したりしかねませんので、ご自分で交換なさる場合は間違っても普通のコイン電池に直接ハンダ付けしたりせず、ソケットを使うことをオススメします。
 
 
お手持ちのカートリッジのソケット化やMSX2以降のクロックバッテリのリチウム化などもお引き受けいたしますのでご相談ください。