富士通 PRIMERGY TX1330M2 その2・実機写真コレクション


富士通 PRIMERGY TX1330M2 その2

2017年10月28日・各部微修正。

実機写真コレクション。

背面。拡張スロットは6スロット用意されているように見えますが、実際には搭載マザーボードMicroATXですので4本です。とはいえ、ブラケットを使うようなカード(SoundBlasterZxRやXonarSTXシリーズ等)には好都合。
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端子部。ギガビットイーサネット2系統・iRMC用イーサネット1系統のほか、USB3.0が2、USB2.0が4。
映像出力はアナログRGBのみです。
コンソール接続用のRS-232c(9ピン)があるのがサーバー機らしいですね。
※全体の設計はほぼATXに近いのですが、端子部のパネルは最小限の開口のみです。マザーボードを交換する等の際にATXバックパネルを取り付けるためには筐体側の金属加工が必要です。
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電源周り。電源取付部は一般的なATXサイズに対応した開口部を持ち、リタンダント対応モデルではそこに専用金具を取り付けた上で2スロットの電源部を持ちます。
この写真では2本目の電源ユニットを取り付けています。この状態では電源ケーブルも2本配線が必要。うにょうにょ。

ちなみにこのユニットは単品でも買えまして、海外だと200ユーロくらい。
…今の価格ならTX1330M2を2台買えば…(笑)
なお、付属の電源ケーブルはかなりがっちりした上等なもので、こんな出力程度の機種にはオーバースペックも良いところ。
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電源ユニットを引き抜いたところ。スペックは12V36A・12VSB2A。※450Wリタンダント対応モデル。
製造は群光電脳科技、製造地は中国とあります。
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マザーボードへの配線はいつものPRIMERGYで、専用16ピン端子。一般的なATX24ピンとは配列・ピン数が異なりますので、移植する場合には電源・マザーボードはセットで行うことになります。
冗長化電源の場合すべて灰色一色のケーブルですが、300Wモデルの画像を見る限りTX1310M1などと同じような配線パターンに見えます。
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前面下部。この部分はメーカーオプションで3.5インチベイ*8や2.5インチベイ*16のものもあります。
ただしベイ周りのマスクはそれぞれ専用品が取り付けられるため、購入後の変更はかなり面倒。
というか部材手に入れるのめんどくさいですしボール紙か何かで作って隙間を塞ぐのがお手軽。
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キャディ。ネジ穴などは用意されていないダミートレーのため、HDD搭載のためには純正のキャディ付きHDDを手配するか、中古のキャディ単品を買ってくるか、このダミーを加工するか、5.25インチベイに下駄で載せるか。

一応、キャディなしでも3.5インチHDDは使えなくはないんですが、固定が不安なため長期間その状態だと間違いなくバックプレーンとHDDのSATA/SAS端子に負担がかかります。なんらかのスペーサーくらいは必要そうです。

キャディは5000円ちょいで一応国内でも単品で買えますが、NVMeのSSDだけで事足りる場合はもうHDDベイはなかったことにしても可。
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フロントパネル・ベイ周囲のマスクを取り外し、上段の3.5インチベイにダミーを入れてみたところ。
3.5インチ向けのレールそのものは筐体自体に施されており、モデルごとの違いはバックプレーンの有無、SASコントローラやエキスパンダの搭載の有無です。
ドライブベイ周を見た感じでは2.5インチモデルの場合はベイ周りの金具の構成が異なるようですが、実機を見ていませんので詳細不明。→整備マニュアルによると結構ごっそり部品が違うようです。
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サイドパネルを開けたところ。大ぶりなシュラウドが目に入ります。
取り外す際はこのシュラウドに冷却ファンが2発取り付けられているため、マザーボード前側上下からケーブルを取り外す必要があります。
※300Wモデルではファンの冗長化はされておらず、シュラウドもだいぶ小型のものになります。

シュラウドそのものは左上の緑の矢印部分のタブを軽く引いて持ち上げれば簡単に取り外し可能。
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CPUクーラー。CoolerMaster製。銅製ヒートパイプ3本を備えたアルミヒートシンク
こちら自体はファンレスなので、基本的にはシュラウドは必須です。
ただ、PentiumG4400モデルやXeonLv5搭載モデルならファンレスでもいけるんじゃないかな。
なお単品だと40ユーロくらいですね。案外高い。
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メモリ。DDR-2133/ECC/4GB/Unbuffered。当方購入機は4台ともSamsung製でした。
ちなみに現在テスト中ですがECCなしのモジュールも問題なく使えそうです。
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拡張スロット周り。CPUに近い3スロットがPCIe3.0で、この3本はエッジフリー。
x16接続のビデオカードの搭載も可能です(動作はx8ないしx4となります)。

黒いスロットはPCIe3.0 x1のため、まあサウンドカードとかTVキャプチャなんかを挿したら良いんじゃないでしょうか。サーバー用途の場合ですとSCSI320カードなんかもPCIe2.0のものがありますね。古いLTOドライブ等を使いたい場合などくらい?
ほかにブランクのスロットが2本あるためXonarSTXII7.1やらSoundBlasterZxRやらのカードエッジは使わないけど2スロット要求するカードを取り付ける場合にもマザーボードのスロットを塞ぎません。
ただし、この2本の場所にはスタンドが立っているため、それをどうにかしないとマザーボードと平行になるような拡張基板を使うのは難しそうです。社外品のPCIe-PCI変換基板などを使うには少々工夫が必要です。
むしろ純正オプションでPCIE-PCI変換アダプタが用意されています。何に使うためのオプションなんだろう。
SCSI

サーバーとして使う場合には10GbEを1枚・SASRAIDコントローラを1枚を搭載した上でキャッシュ用のNVMe SSDを使えるため、まあ必要十分でしょう。この構成でどうしてもビデオカードが欲しい、という場合はPCIe x1の物を持ってくることになります。
端子のない空きが2スロット分あるため、なんならPCIe x1 x16アダプタを使う手もありますが、上述のとおり、がっつり立っているスタンドの扱いが困ります。まあオススメはしません。

M.2だのU.2だのの軟弱な先進的なソケットは残念ながらありません。

その他、こちらの画像には写ってませんがマザーボード上にUFM(USB FlashModule)用としてUSB2.0ぽいピンが立っているので、ブラケットを用意したらもしかしたら汎用USBとして使えるかも、使えないかも。

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内部端子群。ちょっと見づらいのですが、SATAはMiniSAS HDタイプの4系統をまとめて1本のケーブルにしたものと、光学ドライブ用・DOM(Disk on Module)用に標準的なSATA端子が各1。
5.25インチベイに普通のSATAのHDD/SSDを複数台搭載したい場合、MIniSAS HD-SATA*4のファンアウトケーブルを用意するか、MiniSAS HD端子のキャリアを使う必要があります。

固定を気にしなければSSDなら2系統目のドライブベイユニットが入る部分に適当に転がしておく手もありますね。

そのほか、USB3.0をひとつ備えますので、FreeNASなどを動かす場合にはOSを筐体内に置けるため不意に抜かれてしまう心配が減ります。EMULEXのコントローラの上に見えるmicroSDスロットはiRMC用です。
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おそらくBMCコントローラと思しきEMULEX SE-SM4310-P02。P01との違いは調べきれませんでした。
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画像多くなってしまったのでその3へ。